M・あろっく プレイスタイル傾向表
説明
TRPG、という枠で括ると同じようにみえて、その実、かなり幅広い楽しみ方があります。
という訳で、これを「プレイスタイル」と名付け、その傾向を考えてみよう、というのがこの「プレイスタイル分析」です。
自分がどんな遊びをしたいのかをより明確にするための、物差しの一つとして現在M・あろっくで使用しています。
なお、これらはあくまで「分類」の一つであり、善し悪しを問う物ではありません。
提供は、「ユニットEV」です。
M・あろっくで使用しているプレイスタイル傾向表では、傾向を以下の4つに切り分け、それぞれについて「どのような遊びをしたいか」をGMに明示して頂いています。
遊戯者
役者
作家
黒子
遊戯者
TRPGは、元々シミュレーションゲームから発生しました。ならば、その頃の楽しみ方がTRPGに引き継がれているのは、当然といえるでしょう。
TRPGのうち、特にシステムにこだわり、ルールを追求する事を好む楽しみ方。
予定調和に収まる事なく、ルール、という枠の中で、ベストを尽くそうとする。「ゲーム」が「ルールのある遊び」であると考えるのなら、最も端的にゲームを追求している、と言えます。
これを、「遊戯者」である、と考えます。
「遊戯者」の傾向が高い
- 常にルールは記述通り厳密に運用され、GM裁量はほとんどない
- できるだけルールは記述通りに運用され、GM裁量はあまりない
- ルールの根幹部分が守られていればよく、GM裁量も適度に行う
- ルールには全く固執せず、GM裁量も多い
「遊戯者」の傾向が低い
役者
TRPGをシミュレーションから分岐させた要因は、「キャラクター」です。
自分とは違う人間を演じる。そこには、紛れもない「もう一つの人生」があり、もう一つの「人間」が存在しているのです。
自らの作ったキャラクターを演じ、キャラクターとしてのスタンスで、セッションを楽しむ。人の変身願望にも似た、それは、TRPGの最大の楽しみの一つです。
これを、「役者」である、と考えます。
「役者」の傾向が高い
- 常にPCとして行動を考え、台詞を言ったり演技をしたりする
- できるだけPCとして行動を考え、台詞を言ったり演技をしたりする
- PCとして行動を考えたり、台詞を言ったり演技をしたりする場面もある
- PCとして行動を考えたり、台詞を言ったり演技をしたりはしない
「役者」の傾向が低い
作家
ルールがあり、人格を持ったキャラクターがいる。そこに発生するのは、物語です。そして、その物語の骨格こそが、「シナリオ」です。
GMが用意するシナリオにたいして積極的にかかわり、ともすれば、そのシナリオを変化させていく。
許されるのなら、GMの想像すらこえて、楽しい物語(セッション)を作り上げていこうとする。
これを、「作家」である、と考えます。
「作家」の傾向が高い
- 常にGMの想像を超えた、新たな状況を創造しGMに提示する
- できるだけ新たな状況を創造し、GMに提示する
- 少しくらいは状況を付加的に創造し、GMに提示してもよい
- GMが提示した以上の状況を創造しない
「作家」の傾向が低い
黒子
様々に織り成す物語。TRPGは、その物語を作るゲームである、という言い方が出来ます。
様々なキャラクターが語る物語なら、自分が活躍することを考えるだけではなく、他人のサポートをする、という活躍の仕方もあるのではないでしょうか。
前述の3者が「押し」の強い楽しみ方である、とするならば、黒子は、「サポートする」事が出来る楽しみ方です。
他人の見せ場を作ることでセッション全体の調和につながる事にもなる。
これを、「黒子」である、と考えます。
「黒子」の傾向が高い
- 他のPCの見せ場では目立つことなく、むしろ引き立て役になる
- 他のPCの見せ場を把握でき、その場では目立たずにいる
- 他のPCの見せ場は多少分かり、その場ではあまり目立たない
- 他のPCの見せ場がわからないか、あるいは見せ場を譲る事をしない
「黒子」の傾向が低い
以上、4つの傾向への簡単な説明でした。
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