雑)カードには神秘的な力が宿る?

ここでは「よく耳にする大げさな話」とかをざっくりと切り込んでいきたいかと思います(笑
なお、この章はほかの章以上に「普通の占い師さんの嫌がること」が書いてありますのでご注意ください。

まず「人のTarotに触ってはいけない」。これは…まぁある程度的を射ています。実は。
別にTarotに限った話ではないのですが。気に入った道具には、その人の気配が染み付きます。魔術的にはいわゆる「聖別された」状態になるわけですね。
魔術武器なんかに顕著ですが、聖別されたものっていうのは、やっぱり他人が触れることをあまりよしとしないものになります。
ましてや、ある程度感覚の鋭敏な占い師であれば、当然そういった「聖別されたもの」に「他人の気配が混じる」状況をより一層嫌がる傾向があるわけです。
ですので、まぁ「礼儀」って部分も含めて。占い師さんの道具にはあまりむやみに触ったりしないようにしましょう。できれば「意識をやる」こともある程度意図的に避けてあげると喜ばれます。
え?私ですか?気にしませんが(笑
一般人さんが触った程度でどうにかなるほど甘い聖別してないですし(笑
(単に私がそういったことに比較的鈍感なだけって意見もまた多数……)

お次。「カードには神秘的な力がある」云々。この話で面倒なのが「古くなったTarotってどうしたらいいんですか?」って真剣に聞いてくる人の存在。いあ、気持ちはわかるんですが。
カードは、無論粗末に扱ってよいものではないのですが(料理人が包丁や鍋を、大工さんが玄翁やのこぎりを、粗末にあつかいますか?)、同時にカードってのは「ただの道具」でもあります。
よい意味で「大切にしてあげる」ことはすばらしいことですし、それでお互いの交流が進むのは好ましいことなのですが。大切に扱うあまり変な足かせになっては意味がないです。
大体、紙製のカードの場合、プロならせいぜいが半年程度でボロッボロになります。買い替え時です。
ですから、別にカードを捨てるのに苦労する必要はありません。紙製なら燃えるごみへ。プラスチック製なら燃えないごみへ。
ただ、せっかく今まで一緒にやってきたんですから。「ありがとう」「さようなら」って声くらいはかけてあげましょう。気に入った洋服とか下着とかを捨てるときもそんな風にするでしょ?
あと、これに関連して。「だから」カードを扱う前には手を洗って。カードをシャッフルするときは「柔らかい布の上で」やる習慣をつけましょう。
そうしないと、カードが手垢まみれになってあっという間に磨耗してしまいますから :-P

道具は「使ってなんぼ」です。でも同時に「大切に使う」事を覚える必要もあります。
寿命がくるまでは大切に使い込み、寿命がきたらお礼を言って、彼らの「次にいくべきどこか」に帰ってもらいましょう。
そうやって人間と道具ってのはお互いを磨きあうもんだと思うのですが。


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